Introduction

映文協主催小劇場公演コメディ『ハーヴェイ』

2023年12月にコメディ『ハーヴェイ』を細谷佳正・一路真輝らを出演者に迎え、永井誠の翻訳・演出で上演いたします。

映画演劇文化協会は、演劇の明日を担う若手スタッフ・若手俳優の育成事業を行っております。

経験豊富な俳優を相手に、若手が腕試し。今回は名作コメディ、小劇場(200席)での短期公演ですので、どうぞお見逃しなく!

『ハーヴェイ』とは
1944年ブロードウェイで初演されたコメディは5年間のロングラン(ストレートプレイでは歴代第6位の記録!)を続け、ピュリッツアー賞(演劇部門)も受賞。 タイトルの『ハーヴェイ』は、身長190センチの巨大な白ウサギ。古代ケルト神話に出てくる、このいたずら好きの巨大な妖精(!!)は、プーカ(pooka)と呼ばれます。ものの本によると、「このプーカは飲んだくれや変わり者を好み、時たま姿を現す」のだそうです。 そうなんです、ハーヴェイが見える人と見えない人がいるのです…。

Story

この土地の名家であるダウド家の一室。

当家の主人であるエルウッド(細谷佳正)は、きわめて礼儀正しく、社交的な好人物。

彼の留守を狙って姉のヴェイタ(一路真輝)は、街の奥様連中を招きティーパーティを開いている。娘マートル(櫻井紗季)に良縁をと願って。

でも、どうしてエルウッドの留守中に? だってエルウッドには相棒がいるから…その相棒とはハーヴェイ、190センチの巨大白ウサギ。しかもその姿は彼にしか見えない。

突然エルウッド(とハーヴェイ)が帰宅。大慌ての母娘を尻目に、エルウッドはにこやかに来客に挨拶し、ハーヴェイを紹介する。イザールおばさま(伊東弘美)は、エルウッドからこの見えない友人を紹介され、当惑、呆然、そして逃げるように去って行った。ヴェイタは連日のこの状況に我慢できず、エルウッドを診てもらおうとチャムリー院長(藤崎卓也)の精神科クリニックへ連れていく。

続く時間、チャムリー院長のクリニック。

魅力的な看護師、ルース・ケリー(堤 梨菜)は、若い医師サンダーソン(林 勇輝)のことが気になっている。サンダーソンは優秀だが少々意識過剰気味、ひょんなことから患者はヴェィタの方だと思い込んでしまう。クリニックの職員ウィルソン(西嶋友哉)はサンダーソンの指示に従い「水治療」を受けさせるべく、ヴェイタを手荒く拘束してしまう。

エルウッドはサンダーソンにヴェイタを任せて出ていくのだが、ハーヴェィとはぐれてしまった。気のいい院長夫人のベティ(伊東弘美)は、ハーヴェイが見つかったら一緒に車に乗せて連れてってあげると約束、安心したエルウッドは街に飲みに出かけた。

話のつじつまが合わないと感じたチャムリー院長は、診察を依頼したダウト家の弁護士、ガフニー判事(上條 恒)に確認の電話を入れる。そして大失態が発覚する。

さて元のダウト家。

ガフニー判事が心配してやってくると、ヴェイタがほうほうのていで帰宅し、クリニックを訴えるとえらい剣幕である。エルウッドを探してウィルソンとチャムリー院長がダウト家にやってくる。エルウッドは一体どこに行ってしまったのか。

ハーヴェイは見つかったのか…ほとんどの人にハーヴェイは見えないので、一体どうやって見つけるのか?

Character

ダウド家の人びと

エルウッド・P・ダウド(細谷佳正)
ダウド家の当主。いたって温厚で社交的。お酒好きだが、暴れたりしない好人物。ある日ハーヴェイに出会い意気投合…。現在は姉ヴェイタと姪のマートルとの3人暮らし、いやハーヴェイを入れて4人暮らし⁉。 
ヴェイタ・ルイーズ・シモンズ(一路真輝)
エルウッドの姉。夫を亡くし、実母も亡くなったので実家に戻ったが、ハーヴェイにびっくり。娘のマートルに良縁を見つけて嫁がせるために、一連の「珍事」に早く片を付けたいと思っている。
マートル・メイ・シモンズ(櫻井紗季)
ヴェイタの娘、現在花嫁修業中。エルウッドおじさんが家からいなくなって、穏やかな生活が送れることを想像している。おとなしいかと思いきや意外と行動的。
イザール・ショーベネット(伊東弘美)
ヴェイタの亡き夫の姉。街を代表する名士夫人だが、ダウド家の面々とは久々の再会。
オマー・ガフニー判事(上條 恒)
長年にわたりダウド家の顧問弁護士をしてきた。法律面や金銭面だけでなくダウド家の内情に通じていて、特にヴェイタには献身的に手助けをする。
ハーヴェイ
エルッドが連れてきた親友にして同居人(同居兎?)。ただ、普通の人には見えない。予知能力、タイムトリップの能力も保持し「時計を止められる」という。もっともエルウッドは「その必要ない」ので「未経験」だそう。

チャムリー精神科クリニックの人びと

ウィリアム・R・チャムリー院長(藤崎卓也)
著名な精神科医で、このクリニックの院長。自信家で威厳がある。助手の失敗を挽回すべく奔走し、ハーヴェイに出会う。ハーヴェイの特殊能力に興味津々である。
ベティ・チャムリー(伊東弘美)
チャムリー院長の奥様。明るい社交家でとても親切。
ライマン・サンダーソン医師(林 勇輝)
チャムリー・クリニックのハンサムな若手医師。大勢の志望者から選ばれた有望株、だったのだが、今回の大失態で大暴落、荷造りをする羽目になる。
ルース・ケリー(堤 梨菜)
チャムリー・クリニックの看護師。エルウッドが道端の花を摘んで捧げるほど魅力的。サンダーソンに惹かれているが…。
デュエイン・ウィルソン(西嶋友哉)
チャムリー院長に忠実なクリニックの職員。万事力で解決しようとする、ちょっと荒っぽいタイプ。なぜかマートルに目をつけ、マートルもまんざらではい様子。(ハーヴェイがなにかしたのか?)

そして

E・J・ロフグレン(伊東弘美)
タクシー運転手。チャムリー・クリニックに行く患者さんをタクシーによく乗せている。

Cast

  • イザール・ショーベネット/ベティ・チャムリー/ロフグレン 伊東弘美
  • ハーヴェイ

  • マートル・メイ・シモンズ 櫻井紗季
  • ルース・ケリー 堤 梨菜
  • ライマン・サンダーソン医師 林 勇輝
  • デュエイン・ウィルソン 西嶋友哉

  • オマー・ガフニー判事 上條 恒
  • ウィリアム・R・チャムリー院長 藤崎卓也

Creatives

メアリー・チェイス
企画・翻訳・演出
永井 誠メッセージ・プロフィール
主催
一般社団法人映画演劇文化協会

Ticket

公演期間:2023.12.21(木)~24(日)、料金:8,800円(全席指定・税込)、前売発売開始:10月14日(土)
公演スケジュール表
  • ※会場は開演の30分前です
  • ※未就学児童はご入場いただけません。
座席表
チケット取り扱い
e+(イープラス)
10月14日(土)より一般前売開始 https://eplus.jp/harvey/
U22先行
10月5日(木)~12日(木)受付

限定販売:4,400円(税込)

※観劇時22歳以下・身分証提示

Access

地図

〒150-0011渋谷区東3-24-7

JR山手線・地下鉄日比谷線「恵比寿駅」西口下車・徒歩3分

お客様へのお願い

200席の小劇場ですので、全体に小ぶりです。ロビー花、楽屋花は誠に恐縮ですがご遠慮ください。

お問い合わせ
映画演劇文化協会 03-3230-4888 [平日:10時~18時] https://eibunkyo.jp/