作品選定委員メッセージ
○品田雄吉氏/映画評論家
素晴らしい名作映画を大スクリーンで楽しむ機会がどんどん少なくなってきている。ひょっとすると、「午前十時の映画祭」がその最後のチャンスになるかもしれない。ニュープリント、大スクリーンで名作を見る〈至福〉をぜひ味わってほしい。
○おすぎ氏/映画評論家
“映画を観る”というのは、“いろいろな人生を生きてみる”というのと同じことです。名作と呼ばれる映画を観る喜びは、そこにある人生を生きる喜びだと私は思います。50本の映画には50の人生があります。是非、自分ではない人生を味わって下さい。
○襟川クロ氏/映画パーソナリティ
もう、あのスターの、あの名場面を大スクリーンで観られないの?もう、あの名作をフィルム体験出来ないの?高校生からは「こんな凄い映画があったなんて!人生で初めて!」あちこちからそんな声が届いた一年。心配でした。でも、ホッ。嬉しくてたまりません。来年もどこかで会えますように。
○戸田奈津子氏/映画字幕翻訳者
デジタル化の波が押し寄せて、映画祭は第三回で一区切りつけることになった。いつかまた「名画発掘」が再開されることを祈りつつ、まずはより多くの方々に珠玉の50本を楽しんで頂きたい。映画ファンとして得難い体験でもあるのだから。
○高井英幸氏/東宝(株)相談役
またもや名作の数々。見ているのと、見ていないとでは、これからの人生の充実が違う。スクリーンでの鑑賞もフィルム上映もラストチャンス。見ておいてよかったと10年後に思うはずです。